文は人なり

フリーライター・作家の若林理央です。Twitter→@momojaponaise

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

町の小さな本屋の可能性 『13坪の本屋の奇跡』木村元彦

本屋が町にあふれたら。 とりとめもなく、そんな想像をすることがある。 「好きなジャンルの本は、あの本屋に行けば、最適なものが見つかる」 「今自分に必要な本がわからなければ、本屋さんに相談しよう。ぴったりのものを見つけてくれる」 町の人たちはみ…

【候補作を全部読んでみた】どうなる2019年下半期の芥川賞 後編

【執筆/2020年1月5日】 第162回芥川賞候補作をすべて読んだ。 今回の候補作の著者に、出版業界に新たな風を吹き込む純文学作家はいるのだろうか。 後編では、乗代雄介「最高の任務」と古川真人「背高泡立草」の書評を書き、候補作5作を比較したうえで、受賞…

【候補作を全部読んでみた】どうなる2019年下半期の芥川賞 前編

【執筆/2020年1月4日】 1月15日、第162回芥川賞受賞作が発表される。 私は無類の純文学好きなので、受賞作発表前に、初めて候補作全作を読むという試みをした。 芥川賞は賞レースだが、日本の出版業界の命運をにぎる純文学作家が見つかるかも知れない。期待…