文は人なり

フリーライター・作家の若林理央です。Twitter→@momojaponaise

2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

まひろに触れる時だけ、道長はー光る君へ第16話考察ー

久々に道長×まひろのシーンがあった『光る君へ』第16話。 物語の世界で7、8年、大河ドラマの視聴者にとっては第13話から4週間、ふたりの別れから時を経ている。 道長×まひろ(紫式部)強火担の私にとって、第16話最後の10分は「ああ、ようやく」と、1カ月ぶ…

サブタイトルは「おいおい道綱」ー『光る君へ』第15話考察ー

時の経つのは早く、時間は有限である。 藤原道長の父である兼家の死から2年経ち、道長とまひろの別れから数年経った。 道長の若き日の面影は消え、内裏では毅然としたたたずまいを見せる一方、ふたりの妻との夫婦仲も冷えてはいないようだ。特に妊娠中の妾…

貴族社会では身分が低くてもー『光る君へ』第14話考察ー

『光る君へ』第14話は、異なる場所で悲しみ悩むまひろ(紫式部)と道長が描かれた。 道長と別れて以来、どこか悲しげなまひろであったが、ようやく自分の「志」を見つける。しかしその「志」はたやすく折られてしまい、自分の甘さをも突きつけられる。 今回…

はっきりとわかった嫡妻と妾妻の違いー光る君へ第13話考察ー

「おかえりなさいませ」 当たり前のように土御門邸、つまりは嫡妻(正妻)倫子のもとへ帰ってくる道長。帰ってこない日は妾妻の明子のもとへ行っているはずだ。史実の道長なら、もっと通っている女はいるはず。 しかし道長が婿入りしたのは土御門邸であり、…